前回の記事の続きで、外壁を「杉板の下見張り」とした理由です。
■ランニングコストが優れている
【秘訣】「おすすめ外壁は板張り。」35年間のメンテ・費用を考える。
【秘訣】築60年以上の杉板外壁の経年変化「もつ部分ともたない部分の差。」「杉板の下見張りの押縁仕上げ」は新潟県内の古い家ではよく見られると思います。
実際に何十年もノーメンテで問題ない実例が多数あるので、外壁材としてはとても優秀です。
ウエスタンレッドシダーの耐久性と素朴な雰囲気にも惹かれましたが、イニシャルコストが高いことと、軒の出があれば杉板でも耐久性に大きな問題はない、ということで日本の杉板にしました。
最終的には、外壁より先に内側の防水紙が劣化する(35年程度?)ので、防水紙のやり替えの時に外壁もやり直すことになると思いますが、それまでの間はノーメンテでいけそうなのでトータルで考えると安価になると思います。(廃棄コストも安価)
【秘訣】「おすすめ外壁は板張り。」35年間のメンテ・費用を考える。
■経年変化する
最近よく見かけるガリバリウム鋼板の外壁と杉板の外壁との大きな違いは、雰囲気と素材自体が経年変化するかどうかだと思います。
人によっては、経年変化したシルバーグレーの木色があまり好きではない方もおられるかも知れませんが、私はむしろ早くシルバーグレーにならないかなぁとさえ思っています。
(人も家も「年相応」が自然で好きです)
■街並みに貢献したい
建築地周辺は最近の分譲地に比べて植栽を植えている家が多く、比較的緑豊かな印象です。
我が家もある程度植栽を設ける予定です。シルバーグレーに変化した外壁は植栽の緑をより引き立ててくれると思います。
素材そのままの伝統的な日本の外壁材を使い、昔からある風景を未来につなげられるよう、微力ながら貢献できればと思っています。
参考:無塗装の理由
軒をしっかり出して外壁をなるべく濡らさないこと、濡れても早めに乾く(通気工法)ことを意識した上で、無塗装のままにしました。塗装した場合、塗装の剥がれが気になる時は再塗装が必要です。
耐久性向上+シルバーグレーに近い色の変化を起こす薬品で処理する方法(ウッドロングエコ)については、いずれにしても最終的に木はシルバーグレー色に変化するので、我が家は新品の木色からの経年変化を楽しみたいと思います。(塗装費用の節約効果もあり)
参考:下見張りにした理由
単純に、カッコいいから(笑)
理屈はありません。
杉板を平らに張るより、板の重なり分の材料費や施工費が余計に掛かると思いますが、光があたった時の陰影や立体感が好きでどうしても採用したかった仕上げです。
(大好きなランプリールさんも下見張り♪)
ケンチク探訪♪ 23『ランプリールさんがリニューアル!』
そんなこんなで、我が家には杉板外壁がピッタリということで迷うことなく決めました。
杉板外壁の話も次回で最後、現在の外壁の様子と感想を書いてみたいと思います。
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