お世話になっている建築士さんのリノベーション物件の見学会にお邪魔してきました。
建築士さんのブログで、リノベーションの始まり(インスペクション)から全ての記事を読んでいましたので、今日の見学会は何だか感慨深く、とても楽しみにしていました。
(世の中に建っている家1軒1軒にそれぞれのストーリーがあるんだなあと感じています)
見どころなど、建築士さんのブログで詳しく書かれていますので、ぜひご覧ください。
自邸の計画と共通の仕様も多く、実物を見ることができ参考になりましたし、何より気持ちの良い空間でとても感動しました。


写真ではなかなか伝えられないのですが、使用されている杉板が赤味が多く、無塗装のフレッシュな色がとても印象的でした。
(木の香りが漂ってきそう)
杉板外壁は、新築時は「新入生」のようなフレッシュな印象ですし、これから先そこに住む家族の歴史とともに慈悲深く貫禄が出てくるのでとても魅力的です。
(しかもイニシャルコストとランニングコストが優秀な点も魅力です)
角地部分は自邸と同じ横張り(鎧張り)仕様なので、納まりなどとても参考になりました。

大開口のFIX窓。
窓枠の一部壁内埋め込み+床材使用のオリジナル仕様で、とてもスッキリした印象でした。
今日はあいにくの天気でしたが、吹抜けのおかげで室内はとても明るく、時折青空も出て室内に良い感じで光が入ってきてました。
吹抜けの窓を通して、空を切り取ったように見えたのがとても感動しました。
住宅街の中に建つ家は、窓の外を見た時に視界に人工物が入らないことは稀だと思います。
自邸も吹抜け+大きめの窓を計画しており、どのような景色が見えるか楽しみです。

視線が遠くに抜けて気持ちの良い空間でした。
アイアンの手摺りが繊細な雰囲気で空間を広く感じさせてくれています。
吹抜けを通して居室とつながります。
欄間はまだ養生シートが貼られたままらしいのですが、それでもとても良い感じでした。
これから和紙が貼られ、さらに雰囲気が良くなるそうです。
戸が閉まっていても何となく家族の雰囲気を感じられる良い仕掛けだと感じました。
大人も子供も手を掛けやすく使いやすい引き戸の取手と、明かり窓を兼ねています。
取手の深さも、一般的な取手より深めにして力が入りやすいよう配慮しているそうです。
また、吊り戸式で開閉も軽く、床にレールが無いのでホコリも溜まらず空間もスッキリして見えました。
子供も大喜びで何度も入ったり出たりしていました。
子供はもちろん、子供心を忘れない大人のためのスペース(?)ですね。
安全のための手摺りも良い感じです。
階段の滑り止めはすごく手仕事感があって、施工中の大工さんの姿が目に浮かぶような気がしました。

自邸の設計では、巾木を無くすか、薄巾木にするか悩んでいるので、実物を見ることができとても参考になりました。
まだまだ書き切れないですが、とても築20年以上経っているとは思えないほど快適で、とても心地良い空間に仕上がっていました。

2階ホールの柱。
構造上抜けなかったとのことですが、少し広めのホールに良いアクセントとなりとても良い感じでした。
予想どおり、子供が柱の周りをグルグル回って遊んでいました。
特に階段は、通常であれば巾木が上下左右にジグザグに配置されているのが全くないので、非常にシンプルでスッキリした印象です。
自邸の設計では、巾木を無くすか、薄巾木にするか悩んでいるので、実物を見ることができとても参考になりました。
まだまだ書き切れないですが、とても築20年以上経っているとは思えないほど快適で、とても心地良い空間に仕上がっていました。
温熱環境も、昨日から暖房(しかも電気ストーブのみ)が使えるようになったという不利な条件ながら、足元のヒンヤリ感も無く温度差のない快適さを体験できました。
人口減少社会になり、今までのように住宅を30年で壊して作り直すのではなく、今ある住宅を有効活用すること、新築の場合でも、住人が変わっても長く住み続けられる質の高い住宅を建てて、社会の資産として生かしていくことが求められているように思います。
そういった意味でも、この物件は時代を先取りしていると感じましたし、実際に見学でき貴重な機会でした。
建て主様をはじめ、関係者の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
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