私の両親は私が小学校高学年に当時住んでいた同じ市内に新築しました。

それまでは、父の勤める会社の築何十年?の社宅に住んでいましたが、新築に引っ越してから間もなく、母の体に異常が現れ始めました。


後で分かったのですが、おそらく母はシックハウス系の症状だったと思います。

今は建築基準法が改正され、建材の制限や24時間換気の義務付けなどで事例は減ってきていると思いますが、両親が新築した当時はそのような規制は無かったので、かなりの量の化学物質、防蟻材等の影響を受けたのではと考えています。

具体的な症状としては、めまいや肌のかゆみ、体がだるい、頭がボーっとする等の症状が母に見られました。

当時はシックハウスという言葉は存在せず、原因不明の不調に母は苦しんだのだと思います。

新築して数年後、建材の化学物質が原因ではないか、という疑いから、我が家は冬でも一年中窓を少し開け、換気扇を常に回し、床下換気扇を設置し、少しでも室内の化学物質を排除するようにしていました。

すると、少しずつ母の症状が和らいできたように本人が言っていたのを記憶しています。
まだ思春期だった私は、冬も窓が開いていて寒いなど、母に文句をたくさん言ってしまい大変申し訳ないことをしました。

安心できる場所のはずの家が原因で健康が害されるのは本末転倒だし、自分が家を建てるときは、住む人の健康を害するような家には絶対したくないです。